発行年月日:2013年3月
概要:
農地中間管理機構の設立等により,今後,担い手経営への農地集積の進展が見込まれる中で,中山間地域など小規模水田圃場が多く,担い手の限られる地域では,放牧を用いた家畜生産の展開も有効な農地利用方法として期待されます。水田でより効率的な放牧及び家畜生産を長期間安定して行うには,水田放牧に適した草種の選定・組合せやその管理利用技術の開発が必要です。また,水田放牧に伴う感染症,事故発生のリスクや環境への配慮も必要になります。
本手引きは,水田放牧に適した牧草や飼料イネの栽培と放牧利用技術,放牧飼養による繁殖への影響,放牧に伴うリスクとその低減方策,環境への影響,肉用牛繁殖経営への導入効果を解説した水田放牧の手引き書です。水田を利用した畜産経営モデル及び省力・低コストの肉用牛生産の推進,放牧畜産を取り入れた水田作経営モデルや地域水田農業ビジョン等を策定する際の参考としてご利用下さい。
水田放牧の要点を整理した【普及版】を作成しましたので,普及活動等にご利用下さい。
飼料イネ立毛放牧の実践事例を追加掲載しましたので,ご覧ください。
小規模移動放牧を行う地域の普及指導機関,生産者向けに,牧区別,月別,個体別の放牧履歴を集計するプログラム「GRT」も追加掲載しましたので,ご利用ください。